末備前の雄、長船祐定の優作です。末備前を代表する刀工である祐定は、戦国時代に大いに活躍し、名刀の代名詞である「備前長船」の名を不動のものとしました。本刀は俗名がないながら出来がすこぶる良く、中心仕立てもしっかりしておりますので、一見して特注作と分かるものです。
本刀は鋭い利刀造りに刃紋は湾れに互の目が交じった覇気溢れる作刀です。また地鉄は練れて強く冴え、匂い口は小沸勝ちの明るい刃が柔らかく冴えます。なお付属の拵は幕末当時の打刀拵です。(柄の鮫皮は研ぎ出しにされ、とても凝った造りで、鍔は平安城風の象嵌入りの鍔、縁頭は伊達政宗公も用いた九曜紋の図です。)
備州長船祐定作 永禄二年十二月日
刃長 | 反り | 元重 | 元幅 | 先重 | 先幅 |
66.7cm | 2.7cm | 0.8cm | 3.24cm | 0.51cm | 2.15cm |
室町後期 備前 白鞘 拵付き 110万円











