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伯耆國住道祖尾勘介広賀作之 天文十年八月吉日主小野与一左衛門尉

日本海の海運によって京に近く、古代より政治、経済の要衝の地として栄えた伯耆国(鳥取県西部)は、日本刀の一大産地であった備前長船と中国山脈を挟んで位置し、同地域と同じく最も古い作刀の歴史を誇る地域の一つであり、中国山地から良質な砂鉄が採れたことから、平安時代から幕末に至るまで著名な刀工を輩出しました。
今日、遺作が現存する刀工中、日本最古と言われる、名刀「童子切」の作者で知られる安綱を筆頭した大原鍛冶は平安末期から鎌倉中期まで繁栄しています。その後の室町後期には伯耆地方の東に広賀を名乗る鍛冶集団が大いに活躍しています。その広賀は、見田系と道祖尾系に分かれていて、道祖尾系は文明頃から江戸時代まで倉吉鍛冶町に住んでおり、見田系は天文の五郎左衛門尉にはじまって津原に住みましたが、後に倉吉に移住し、承応の頃までその名跡を遺してます。その道祖尾系の鍛冶であり、俗名を勘介と称した広賀は、永禄頃に活躍した一門中で最も優秀と伝えられる刀工です。
天文年紀のこの短刀は、身幅広く、重ねが薄めの所謂、延文貞治型と言われる造り込みに、フクラのかれた鋭利な姿になっております。その地鉄は小板目肌に大小の杢目が盛んに交じり、地沸と絡み合ってよく鍛えられています。湾れに互の目が交じった刃は、匂い出来の匂い口が冴え、刃中に金筋や沸筋が顕われた覇気ある作風です。拵えは見事な小さ刀拵えで、黒く澄んだ上品な赤銅の金具にすっきりとした象嵌があしらわれた逸品です。当時の毛利あるいは尼子の武将が差した、実用的な迫力を秘めた風格ある寸延び短刀をぜひご覧下さい。

室町後期 伯耆 特別保存刀剣 白鞘、拵付 85万円

刃長35.8cm 反り0.2cm 重ね0.6cm 元幅2.9cm

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