加賀正宗と謳われる初代兼若の脇差です。初代兼若は元和五年に越中守を受領し高平と銘を改める為、兼若銘は極めて稀です。本刀の作風はまさに加賀正宗の異名に相応しく、板目肌が良く詰み地沸がみっしりとついて精良です。刃紋は湾れ刃に互の目が交じって、特徴的な箱がかった刃が冴え、匂い深めに覇気のある小沸が見事についています。
賀州住兼若造 元和元年八月吉日
刃長 | 反り | 元重 | 元幅 | 先重 | 先幅 |
55cm | 1.21cm | 0.65cm | 3cm | 0.5cm | 2.2cm |
江戸初期 加賀 特別保存刀剣 白鞘 148万円